開発をAIに任せたら、自分の仕事が進捗確認・指示出し・動作検証の3つになった

【AI時代のタスク管理】開発をAIに任せたら、自分の仕事が3つになった

こんにちは!たくお(@TB_IQ)です。

前回の更新が1月末なので、半年ぶりです。 生きてます。

このブログ、タスク管理の記事を40本くらい書いてきました。生産性がどうとか、 どう回せば続くとか、そういう話です。

で、2026年に入ってから開発の仕方が変わりました。Claude Codeに任せるようになったんです。

そうしたら、自分の仕事が3つになりました。今日はその話です。

先に道具だけ書いておきます。

何に使うか道具
実装Claude Code
指示出しAquaVoice(音声入力)
動作検証Claude in Chrome(Chrome拡張)

指示はキーボードで打っていません。喋っています。 理由は後で書きます。

残ったのは「進捗確認」「指示出し」「動作検証」だけだった

自分のタスクがまるごと入れ替わった。AIに任せる前は「実装する・テストを書く・バグを直す」。任せた後は「進捗確認・指示出し・動作検証」

業務委託で入っている案件があります。契約は時間で押さえられているので、 カレンダー上は「10時から13時」みたいなブロックが並んでいます。

で、その3時間で何をしているか。コードはほぼ書いていません。

残った仕事中身道具
進捗確認Claude Codeが進めた分の状態を見るClaude Code
指示出し次に何をやるかを言語化して渡すAquaVoice
動作検証出来上がったものを実際に動かして確かめるClaude in Chrome+自分の目

これだけです。

「実装する」という工程が、自分のタスクリストから消えました。 10年タスク管理の記事を書いてきて、タスクの種類そのものが入れ替わったのは初めてです。

しんどかったのは、テキストでプロンプトを書いていた頃です

3つのうち、体力を使うのは指示出しでした。「でした」と過去形で書きます。

コードを書くのは、手が動いている間は考えなくてもいい時間があります。 プロンプトを書くのには、それが無いんですよ。 何をやるか決まっていないと1文字も書けない。

あと、これはテキストで書いていたからこそ起きていたんですが、 要点をまとめようとしてしまうんですよ。

伝えたいことは頭の中にあるのに、そのまま出さずに、整理してから書こうとする。 指示を出すより前の段階で、頭を使っていました。

音声にしたら、指示出しはしんどくなくなりました

AquaVoiceという音声入力を使っています。指示はほぼ全部、喋って渡しています。

理由は「速いから」ではないです。キーボードだと、まとめようとしてしまうからです。

Claude Codeに渡す指示は、コードより長くなります。 「この画面のこの条件のときに、こう動いてほしい。ただし既存のこの処理は壊さないでほしい」 みたいな話を、そのまま渡すわけです。

喋るときは、まとめようとしません。 頭の中にある言葉を、そのまま口に出すだけです。

そもそも昔は、テキストで書くしかなかったんです

自分がテキストでプロンプトを書いていたのは、AIがまだそこまで発達していなかった頃の話です。 まとまっていない文章を投げても、うまく受け取ってもらえなかった。だから整えて渡していました。

今は違います。 まとまりのない喋り方でも、AIがいい感じにまとめてくれます。

だから今は、音声入力のほうを重宝しています。 これは自分が変わったというより、 受け取る側が変わったから、こっちの出し方も変えられたという話です。

二段で受け止めてくれるから、雑に喋れます

雑に喋っても通るのは二段で受け止めてくれるから。口から出る言葉→AquaVoiceがまとめる→Claude Codeが読み取る

口から出る言葉は、まとまっていません。順番も前後しますし、言い直しも入ります。 それでも通るのは、受け止める側が二段になっているからです。

  1. AquaVoice が、まとまっていない話し言葉をまとめてくれる
  2. Claude Code が、それを読み取って対応してくれる

音声入力なので、同音異義語は普通に化けます。 誤変換したまま渡すことになります。 それでもClaude Codeが文脈から意味を取ってくれるので、実際には問題になりません。

指示は、文章として整っていなくていい。 ここに気づいてから、一気に楽になりました。

何をやるか決めるところは、変わらず自分の仕事です。ただ「決めたことを文章にする」負荷は、ほぼ消えました。

動作検証も、実は自動化できます

Chrome拡張に任せたのは「ページを開く・スクショを撮る・エラーを拾う」。それでも自分が見るのは「崩れて見えるか・伝わるか・出していい状態か」

3つの仕事のうち、動作検証はブラウザを開いて自分で見る作業でした。 ここも「Claude in Chrome」というChrome拡張で自動化できます。

これを入れるとClaude Codeからブラウザを操作させられるので、こう頼めます。

  • このURLを開いて、表示を確認して
  • スマホ幅にして崩れていないか見て
  • コンソールにエラーが出ていないか拾って

実際にやってみたら、自分で作っているサービスの使い方ページで不具合が見つかりました。 画面に出ているはずのものが、出ていなかったんです。 実装はきれいに終わっていたので、コードを読んでも気づけないやつでした。

それでも動作検証は自分の仕事のままです

自動化できるのは「開いて、読んで、拾う」ところまでです。

  • 崩れて見えるかどうか
  • その説明で伝わるかどうか
  • これは出していい状態かどうか

ここは自分が見ないと判断できません。拡張は「見つける」のを速くしてくれるだけです。

だから3つの仕事のうち、動作検証は消えませんでした。中身が「探す」から「決める」に寄っただけです。

AIが考えている間、手が空きます

AIが考えている間、手が空く。指示は音声で→AIの回答を待つ→別の作業をする。別プロジェクトの指示出し、先方への連絡、手元の片付けに待ち時間をまるごと回せる

ここが今日いちばん書きたいところです。

指示を出したあと、AIが考えて回答を返すまでには間があります。 音声でどんどん指示を出していけるので、この「待っている時間」が普通に生まれるんですよ。

自分でコードを書いていた頃は、この時間がありませんでした。 手が止まっている=進んでいない、でしたから。

待っている間に、別のことを進められます

実際、待ち時間には別のことをしています。

  • 別のウィンドウを開いて、別のプロジェクトの指示を出す
  • チャットで先方に連絡する
  • 手元を片付ける、整理整頓をする

1つのプロジェクトの回答を待っている間に、別のプロジェクトが動いている。 ここが以前といちばん違うところです。

ずっと画面に張り付いて、手を動かし続けている必要がなくなりました。 そのぶん、待ち時間をまるごと別のことに回せます。

それでも、全部をタスクで埋め直さないようにしています

ここが罠でした。

空いた枠にタスクを入れ直すと、元の状態にきれいに戻ります。 「AIで効率化しました」と言いながら、やっていることの量は前と同じ。意味がないです。

なので、日次の計画を立てるときのルールを1個増やしました。

空いた時間の一部は、意図的に空けたままにする。

タスク管理の記事を書いてきた身として、これはちと逆説的です。 枠を埋めるための道具を10年紹介してきて、今は枠を空けるために使っています。

弊害もあります。コードを書かなくなりました

書かなくなったぶん、読んで補っている。自分で書かない→書き方を忘れる→空き時間に読む。ただしコードの書き方についてはAIのほうが賢くて正確で、人間が理解する必要があるのかは正直わからない

ここまで良かった話ばかり書いたので、弊害も書いておきます。

自分がコードを書かなくなりました。

そうすると何が起きるか。AIが中で何をしているのか、その書き方のほうが、 だんだん頭から抜けていくんですよ。 忘れつつある、という実感があります。

なので、手が空いた時間にコードも読んでいます

さっき「手が空いた時間で片付けをしている」と書きましたが、コードを読むのにも使っています。

書かなくなったぶん、読んで思い出しておかないと、知識が抜けていく。

つまり、AIに任せて楽になった一方で、知識を維持するための別の努力が必要になったわけです。 ここは正直、想定していませんでした。

ただ、コードの中身まで理解する必要があるのかは、分かりません

そのうえで、こうも思っています。

プログラミングの書き方やコードの中身について言えば、AIのほうが賢くて正確です。 そこを人間が果たして理解する必要があるのかどうかは、正直分からないところです。

理解する対象は、コードの書き方や、その中で何をやっているかという中身です。 そこは、いま自分が書くより、AIが書くほうが正確です。

「エンジニアたるもの中身を理解すべき」と言い切るのは簡単なんですが、 自分より正確なものが中にいる状態で、それが本当に必要な努力なのかは、まだ答えが出ていません。

いま自分は読むほうを選んでいます。でも、それが正解だと言えるほどの根拠はないです。

AIの「完了しました」は、自分の完了ではありません

AIが言う完了は「実装が終わった・テストが通った」。自分の完了は「自分で動かした・出していいと判断した」

先に書いておくと、これはタスクの書き方の話ではないです。

タスクに「トラッキング機能を実装する」と書くとき、 その言葉の中には、実装から検証までが含まれています。 そこは昔から変わっていません。

変わったのは、「終わりました」と言ってくるのが、自分ではなくなったことです。

Claude Codeから「完了しました」と報告が来ます。テストも通っています。 それでも、自分が動かして確かめるまでは、終わっていません。

これは失敗から来ています。「実装は終わっていそうだが未確認」という状態で その日を終えたことがあって、結局それは終わっていなかったんですよ。

なので今は、AIの報告を、そのまま完了として受け取らないようにしています。

この話は長くなるので、別記事にします。

まとめ

まとめ6点。仕事は進捗確認・指示出し・動作検証の3つに/指示出しは音声でまとめようとしなくていい/動作検証は自動化できるが判断は残る/AIが考えている間手が空く/弊害はコードを忘れていくこと/任せられる範囲が広がり人間は本質へ
  • 開発をClaude Codeに任せたら、自分の仕事は進捗確認・指示出し・動作検証の3つになった
  • しんどかったのはテキストでプロンプトを書いていた頃今はそうでもない
  • 指示出しは AquaVoice で喋っている。 キーボードだとキレイに書こうと悩んでしまうから
  • AquaVoice がまとめ、Claude Code が読み取る。 二段で受け止めてくれるので、指示は整っていなくていい
  • 動作検証も Chrome 拡張で自動化できる。 ただし「崩れて見えるか」「伝わるか」の判断は残る
  • AIが考えている間、手が空く。 そのぶん開発以外のことに時間を使えるようになった
  • ただし空いた時間を全部タスクで埋め直すと、元に戻る
  • 弊害もある。自分でコードを書かなくなり、書き方を忘れつつある
  • 空き時間にコードを読んで補っている。 ただし人間が理解する必要があるのかは、正直わからない
  • AIの「完了しました」は、自分の完了ではない。 自分が動かすまで終わっていない

最後に:タスク管理を10年やってきた身として

GTDには「これは自分がやる必要があるか。誰かに任せられないか」を判断するフェーズがあります。

自分はずっと、そこを「他の人に任せられるか」で考えていました。

今は、その相手がAIになりました。

しかも、任せられる範囲がどんどん広がっています。実装はもう任せています。 タスク管理をやってきた人間からすると、任せられることのほうが多くなってきた、という感覚です。

じゃあ人間は何をするのか。

AIに指示を出すこともそうですが、それ以上に、 人間が本当の意味でやらなくてはいけない仕事に、フォーカスしていく時代になったのかなと思っています。

同じようにAIに開発を任せ始めた方の参考になれば幸いです。

というわけで、次回もよしなに!


相談を受けています

VanCreateという屋号で、WEBサイト制作・システム開発・アプリ開発をやっています。

この記事に書いたような、AIに任せる形での進め方についても相談を受けています。

  • AIにどこまで任せられるのか、うちの場合はどうなのか
  • 何から手をつければいいのか

こういう、まだ形になっていない段階の話でも大丈夫です。

お問い合わせはこちら(vancreate.jp)